Oboro Zakki-Cho
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IRA01.jpg


リンクさせていただいているアザリアさんの昨日の記事によりますと、本日は“お祭り”です。ぜひアザリアさんの記事の文中のリンクを参照してみてくださいね。(^_^



さて、先日の新聞の国際面に小さな記事が載っていました。
英国のブレア首相とアイルランドのアハーン首相が13日、英領北アイルランド自治政府復活に向けた法整備計画を提示したというもの。
同地の各政党に11月10日を回答期限とし、各政党が受け入れた場合は来年3月26日に自治政府を復活。合意できない場合は11月24日に北アイルランド議会を閉鎖すると警告したということです。
自治復活に向けた協議は、プロテスタント強硬派・民主統一党(DUP)と、カトリック過激派・アイルランド共和軍(IRA)の政治組織シン・フェイン党が、治安維持のあり方などをめぐり対立しています。


何のことやらサッパリという人もおられるかもしれませんが、ブリティッシュ・ロックを聴く者は、国連常任理事国でサミット先進国であるイギリスでは、北アイルランドをめぐる和平が、いまだ確立していないということを知っておいてもらえたらと思います。


アイルランドは紀元前よりケルト人が住み、5世紀にはキリスト教(カトリック)が渡来します。12世紀からイギリスの侵攻が始まり、1652年にピューリタン(キリスト教プロテスタント)のクロムウェルの侵略により、アイルランドの人口の3分の1が虐殺されるか亡命を余儀なくされ植民地化。アイルランドの大多数のカトリックはカトリック刑罰法によって少数派のプロテスタントから厳しい差別や虐待を受けることになります。
1798年にアイルランド人は反乱を起こしますが失敗。これにより1801年にはアイルランドはイギリスに併合されてしまいます。

1823年、弁護士のダニエル・オコンネルはカトリックの解放連動を展開。各地で運動が起き、1829年に平和的にカトリック解放法を勝ち取ります。
オコンネルはさらにイギリスとの合併撤廃の運動を起こしますが、1843年、ダブリンでの集会がイギリス軍に鎮圧され、主要な指導者は投獄されて合法的に独立を目指した方法は潰されてしまいます。

1845年、ジャガイモ飢饉が発生します。アイルランドの土地はあまりにも痩せていて、ジャガイモの他に作物が育たないのですが、そのジャガイモが枯れてしまうという事態に陥ります。
アイルランド人はイギリスにアイルランドからの食料の輸出を止めるように願いましたが、イギリス人たちは輸出をやめず、イギリス議会も禁止しませんでした。
この大飢饉は1849年まで続き、100万人以上の餓死者を出します。さらにチフスが大流行、100万人以上がアメリカを目指し、荒れた大西洋を食料もなく”浮かぶ棺桶”と揶揄された船で逃げ出すことになります。
こうして飢餓や移民などにより1840年には800万人を越えていたアイルランドの人口は1911年に440万人にまで減少してしまいます。

このような背景と世界的なナショナリズムが高揚する中、イギリスの圧政に対してアイルランド独立を目指す勢力の中からは実力で勝ち取ろうとする集団が現れてきます。
特に重要拠点である北部のアルスター地方では、プロテスタントの親英派と、カトリックの民族派との武力衝突が頻発するようになります。
1848年にはトマス・フランシス・ミーガーなどのアイルランド青年団が反乱を起こすも失敗。
1868年にはアメリカの移民が創設した秘密結社であるアイルランド共和同盟(IRB)がアイルランド本島で活動を開始。1907年、アイルランド文化の復興運動を掲げて政治活動をしていたシン・フェイン党も勢力を拡大します。
プロテスタント側も1913年に実働武力部隊、アルスター義勇軍部隊(UVF)を結成。
さらにそれに対抗して第三勢力アイルランド国民党が、IV(アイルランド義勇軍)を設立するといった具合になります。

1914年に第一次世界大戦が勃発すると、イギリスはアイルランドにかまっていられなくなります。それを独立達成の機会と考えたIRBは、シン・フェイン党、IVとJIRA(統合アイルランド共和軍)を組織し、1916年に首都ダブリンでイースター蜂起を決行します。
ところが組織内での意見の食い違い、兵力・弾薬不足と市民の支援を得られなかった事などが原因で、蜂起はわずか6日間で失敗します。
しかし、イギリス側が首謀者のJIRAの幹部16名を即決の軍事裁判で処刑するに及ぶと、冷淡だったアイルランド市民は蜂起に同情的となり、穏健派のシン・フェイン党の立ち回りもあって急激に指示を打ち出すようになります。
1919年、シン・フェイン党はアイルランド国民議会の設立に着手し、マイケル・コリンズを軍事担当に任命。臨時政府の国防大臣、カサール・ブルッハーはIVをIRA(アイルランド共和国軍)と改めます。


アイルランド人が決して自ら望んで作ったのではない、IRAの誕生です。




※長くてごめんなさい。誰も読んでくれないかもしれないけど明日に続きます(><;


■今日の“YouTube”/ U2 その1

昨日に続きアイルランドのロック・バンド、いや、ローリングストーン誌に「The Band of 80's」と称されたU2の紹介です。
アイルランドのダブリンで結成され1980年にデビュー。政治的な内容もラヴソングも力強く歌いあげるボノと、独創的な音色を奏でるエッジのギターで多くのファンを獲得。ブライアン・イーノ、ダニエル・ラノワをプロデューサーに迎えた 84年の『The Unforgettable Fire (焔)』で本格的にアメリカに進出。ちなみにこの“焔”とは、広島原爆の被爆者の絵の題名から取られているそう。メンバーはその絵を見て絶句し、涙を流したということです。
続く87年の『The Joshua Tree (ヨシュア・トゥリー)』はグラミー賞最優秀アルバム賞に輝き、世界で2000万枚以上を売り上げ、U2は世界的なスーパースターとなりました。


With or Without You / U2 (YouTube)

名作『ヨシュア・トゥリー』の中でも必殺の一曲。
エッジの抑えたギターに、静かに歌いはじめるボノ。そして熱唱、熱唱!

「瞳の中の石を見て 巻きつくイバラを見て 僕は君を待っている
 ペテン師のごまかし 運命のいたずら
 釘のベッドの上で 僕は君を待っている」

“I can't live with or without you”
「君と一緒でも 一緒にいなくても 僕は生きていけない」

「嵐をくぐり抜け 僕らは岸に着いた
 君は全てを与えてくれたけど 僕にはまだ足りない
 僕は君を待っている

 君と一緒でも 一緒にいなくても 僕は生きていけない

 君の本心がわかる 君の正体がわかる

 僕の両手は縛られて 僕の体は傷つけられた
 君に僕はやられて 勝つすべは何ひとつなく 
 失うものはもうこれ以上ない

 君と一緒でも 一緒にいなくても、僕は生きていけない」

この曲、愛する男女の逃避行とも取れますが、国境と民族と宗教によって分断されているヨーロッパでは、その違いを乗り越えようとすることは、時に命さえかけなくてはならない場合もあるでしょう。
そして、なおかつ本文の“ジャガイモ飢饉”によって海を渡らざるを得なかった先祖たちのこと。そう考えると、とても重い歌詞となります。



Vertigo / U2 (YouTube)

2004年の『How to Dismantle an Atomic Bomb (ハウ・トゥ・ディスマントル・アン・アトミック・ボム) 』からのシングル。iPodのCM曲として大ヒットしました。
プロデューサーにはデビュー当時のスティーブ・リリーホワイトを再び迎え原点回帰に成功しています。



ヨシュア・トゥリー ハウ・トゥ・ディスマントル・アン・アトミック・ボム (DVD付 初回限定盤) The Unforgettable Fire

写真左より
『ヨシュア・トゥリー』一つの時代を代表する名盤を手にする機会を得られた幸運に感謝。
『ハウ・トゥ・ディスマントル・アン・アトミック・ボム(初回限定版)』、『焔』



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テーマ:国際ニュース - ジャンル:ニュース

こんちは。
U2といえば
エルビスの曲をカバー・・・鮮明に記憶にあります。
好きにならずにいられない




なんかむずかしくってuraraにはわかりませんが、
というか、その国その国に歴史があるもの。
ちゃんと時代背景を加味しながら、聞くっていうのも感慨深く、より深く理解するって面でも
一理あるとおもいます。

【2006/10/17 Tue】 URL // うらら # [ 編集 ]
コメントありがとうございます
> uraraさん
音楽は単純にメロが好き、声が好き、顔が好み(笑)って、好きな様に楽しんで全然OK
ですよね♪
ただ、U2の場合は政治的なメッセージも非常に多いので、彼らが何を言っているのか
少し興味を持つとボノの熱唱がさらにリアルに突き刺さるというか。
もちろん彼らは政治家ではなくロックバンドだから、ただのラブソングも歌うし、過大な
思いを寄せるファンばかりだと、うっとうしいかもしれませんけどね~(^▽^;

あ、コメント付いてよかった♪
【2006/10/17 Tue】 URL // NOB # [ 編集 ]
美味しいアイリッシュの原産国とは思えない。
ワケも分からずコメントする俺は、おバカです OTL
【2006/10/17 Tue】 URL // ZENRA-MAN # [ 編集 ]
あ,やっと歌が理解できた…さすがにU2ならわかります♪
ちなみに「お祭り」けっこういろんなブログで話題になってますね~。

北アイルランド,和平がまだきちんと成立してないってことは知ってましたが,
細かいことは聞いて忘れて…の繰り返しで(--;)
一生懸命読んだので,忘れる前に続きをお願いしますっ!(笑)
【2006/10/17 Tue】 URL // とりじろう(♀) # [ 編集 ]
コメントありがとうございます
> ZENRA-MAN さん
“美味しいアイリッシュ”とは、アイリッシュ・コーヒーのことですか。
これからの季節はイイですね~♪ って、間違ってたらごめんなさい(^_^;
アイルランドといえば、あとはギネスビールですね。大好きです♪
【2006/10/17 Tue】 URL // NOB # [ 編集 ]
コメントありがとうございます
> とりじろう(♀)さん
一生懸命読んでいただき、ありがとうございます(^▽^;
続きはもう書いたのですが、FC2ブログに予約投稿機能がついたということで、テストの
ために今晩0時にセットしてあります(笑) もうちっとお待ちを(また長いよ…)
“お祭り”、嘘でも真でも、さまざまなことを祈るきっかけとしてプラスに考えています。
…そうしたら、霊感とかゼロな私が、ちょっと不思議な感覚を体験したのですが…
これはまぁ、どーでもいいですが(^^;
【2006/10/17 Tue】 URL // NOB # [ 編集 ]
まるで知らない話だったので、興味深く読ませていただきました。
続きも期待してます。

洋楽の方はさっぱりワカランので・・・・・・
【2006/10/17 Tue】 URL // takan # [ 編集 ]
兄「こうやってNOBさんが目の前に
  提示してくれなければ、
  忘却の彼方でしたよ。
  U2の歌詞の意味を知ろうと、
  勉強した記憶があるのですが…。」

ボ「また、お礼を言わなければいけませんね。」
兄「ホント、勝手にお世話になっております。」
ボ「原点回帰で復活ってアーティスト多いですね。」
兄「ボン・ジョビとかね。
  やっぱり、リスナーは固定したイメージから
  抜け切れないんですかね。」

ボ「後は、戦略の不備もあるでしょう。」
兄「U2と言えば、
  むか~し、B.B.Kingとの東京ドーム、
  観に行きました。
  音は悪かったけど、
  今、考えると貴重だったかもしれません。」
【2006/10/17 Tue】 URL // ボル(代筆 兄ちゃん) # [ 編集 ]
NOB様
祭りを紹介して頂いて嬉しいです。
ポジティブ波動が大きく広がる事を(ナウシカのオウムの赤からブルーのように)願います。

アイルランドの近代史を理解するにはよい映画「マイケル・コリンズ」は見応えありましたよ。
NOBさんの記事を読んだ上で、もしくはその逆でも。
世界には私達の知らない事は沢山あるってことですねv-221

お祭りは明日の午後1時17分まで続きますので皆さんのポジティブな思いが届きますようにv-421
【2006/10/17 Tue】 URL // アザリア # [ 編集 ]
アイリッシュ・ウィスキーです
【2006/10/17 Tue】 URL // ZENRA-MAN # [ 編集 ]
とても興味深い
ケルト人・・と聞いただけで余計にぐ~~~~っと惹き付けられて
います。ちゃんと読んでます。続き興味深いです。
【2006/10/18 Wed】 URL // shisuta # [ 編集 ]
コメントありがとうございます

> takan さん
お読みいただきまして、ありがとうございます。m(_ _)m
後半も長くてグダグダでしたね…失礼しました(^^;

> ボル君&兄ちゃん
いえいえ、私も備忘録として書いてますので…
やっぱり気になる曲は歌詞を知りたくなりますけれど、日本盤に対訳があっても
訳者が、背景を知らないまま直訳したりしますからね。難しいです。
U2は『POP』あたりで変わっちゃったな~とか思っていたのですが、最近二作
は戻りましたね。ファンは自分の好きなスタイルに固執しがちで勝手ですが(^_^;
B.B. kingとの東京ドーム、見てないんですよ。その頃はドームのすぐ近くにある
会社で働いていました。。。

> アザリアさん
みなさん、何かいいことありましたかね~♪ おっしゃるように、人それぞれの
気持ち次第なんですけどね。でもその日の昼に、ちょっと不思議な感覚もしたの
ですよ。能力ゼロの私ですから気のせいなんでしょうが(^^;
世界ではいまだに紛争が続いていますね。冷戦が終わったら、もっと根っこの
宗教とか民族の争いが吹き出してきました。根が深いだけに簡単ではないですね…

> ZENARA-MAN さん
そうですか~、失礼しました。私、そっちは全然知らないんですよね。
昔からバーボンばっかりなので。お薦めの銘柄とか教えてくださいませ♪

> shisuta さん
はい、ありがとうございます♪ アイルランドのケルト文化というと、なんだか
静謐な印象がありますけれど、国自体はバイキングの侵攻と戦ったり、あとは
イギリスが攻めてくるまでず~っと内戦状態だったりと、私の勝手なイメージとは
かなり違うのですよ。。。
【2006/10/19 Thu】 URL // NOB # [ 編集 ]

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